ミャンマーの格闘技「ラウェイ」とは?
皆さんはミャンマー発祥の格闘技「ラウェイ」を知っていますか?
この格闘技は「地球上で最も危険な格闘技」と言われるほどルールも過激で激しい試合が繰り広げられます。
ラウェイ(Lethwei)は、日本ではビルマ拳法、バンドー空手、ムエ・カチューア、などの名前で呼ばれている立ち技格闘技です。
タイのムエタイにとてもよく似ている立ち技格闘技なのですが、ムエタイとの大きな違いは、拳にはグローブを使用せずにバンテージだけを巻き、頭突き攻撃、金的攻撃(故意では無い場合のだけ)などのかなり危険な攻撃も認められる点です。
これだけでも相当ヤバそうな格闘技である事が伝わってきますが、ラウェイの試合を行う上での具体的なルールはどういったものなのか?次に見ていきたいと思います。
ラウェイの過激なルール
ラウェイの基本的な試合のルールを以下にまとめます。
- 試合は原則3分5R制でインターバルが2分間ある。
- ムエタイに頭突きをプラスして組みつきや投げ技、金的攻撃もあり。
- ダウンカウントはなくノックアウトされて気絶しても、目を覚まさせて試合を再開(泣)
- 基本的にはどちらかがギブアップしないと試合は終わらない
- 近年では、海外選手の参加も増えてきている為、KO勝ちも認められるようになってきた。
立ち技格闘技でヒジ、ヒザ攻撃、投げはまだしも頭突きと金的攻撃が認められているというのがかなり過激ですよね。リング上にストリートファイトを持ち込んだという感じがします。。。
それでも、試合中の流血や怪我等でレフェリーによるドクターストップもあるので一応一定のルールは保たれているところはただの喧嘩とは違うところなのでしょう。
ただ、拳はバンテージのみなので顔にパンチを受けたら簡単に流血はしてしまいそうですね。実際に試合中の流血は日常茶飯事のようです。まぁ当たり前といえば当たり前なのですが・・・。
現在では海外から参戦する選手も増えてきて盛り上がりを見せているラウェイですが、本場ミャンマーでラウェイ最強の男と言われているトゥントゥンミン選手が試合をしている動画があります。
トゥントゥンミン選手の戦績は53戦42勝1敗(10引き分け)とまだ1回しか負けていないほどの強者です。
彼は今や国内では敵なしで、海外の挑戦者からミャンマーラウェイの牙城を守る国民的英雄なんだそうです。
そんなトゥントゥンミン選手ですが、2016年7月31日に有明コロシアムで行われた格闘技イベント「巌流島」にラウェイ代表として参戦しました。
在日コンゴ選手のルクク・ダリ選手と試合を行ったのですが、結果はダリ選手のレフェリーストップ1本勝ち。トゥントゥンミン選手は巌流島の試合ルールに上手く対応ができなかったみたいで試合途中に戸惑う事もしばしばだったそうです。
ラウェイ最強の選手もルールが変わってしまうと強みをなかなか活かせないのかもしれませんね。
ラウェイに初めて参戦した日本人
1995年4月に日本人として初めてラウェイに参戦した選手がいます。それが空手家の長谷和徳選手です。
当時の試合の様子がこちらの動画で見る事ができます。動画の後半2分45秒くらいから始まります。
試合自体は長谷選手の圧勝なのですが、相手の選手がかなりタフですよね。。。倒れても倒れても起き上がってきます。ラウェイの選手は本当に根性があると思います。普通の格闘技の選手ならとっくにKOされていてもおかしくないほどダメージを負っているはずです。
これが地上で最も危険な格闘技で鍛えられた男たちの凄さなのかもしれません。
まとめ
ラウェイはかなり危険でアグレッシブな格闘技なので、格闘技ファンの中でも受け入れられない人たちもかなりいるのではないかと感じます。
ですが、ラウェイはいま一番熱い格闘技といってもいいくらい激アツな格闘技です!そんなラウェイの日本大会が2017年11月15日に後楽園ホールで行われます。試合の詳細等は以下の公式サイトで確認できます。
いま最も熱いラウェイを一目見てみたいという方はぜひ後楽園ホールに足を運んでみてはいかがでしょうか?
それではまた、サイゴリアンでした!